スマートフレッシュのメリットとデメリットとは?

近年話題になっている、スマートフレッシュりんごという言葉を聞いたことがありますか? スマートフレッシュとは、旬を過ぎても、とれたての味と食感がそのまま味わえる最新の青果の保存方法です。今年のりんごも美味しくいただいて欲しいという思いで、スマートフレッシュりんごを詳しく解説いたします。
豆知識

りんごが傷む原因は?

♦環境ホルモン「エチレン」
りんごが傷む原因をご存知でしょうか?湿度や温度などの環境要因だけでなく、りんご自身が作り出すガス状の植物ホルモン”エチレン”は品質を低下させる原因の一つです。エチレンは、果実の成熟を促したり老化を促進させる作用があります。
スマートフレッシュ処理は、従来の貯蔵方法と併用することで、収穫直後から消費段階に至るまで果実の品質を保持し続ける技術です。使用する製剤はエチレンによる成熟・老化作用を抑制し、高い鮮度保持効果を発揮します。りんごをご家庭で長持ちさせる方法は別の記事で紹介しています。

果実の品質を保つ新技術!

♦りんごのスマートフレッシュとは?
スマートフレッシュ処理でなぜ果実の鮮度保持が可能になるのかというと、使用する1-MCP(1ーメチルシクロプロペン)の効果にあります。スマートフレッシュ処理では、収穫後1週間以内のりんごを気密性の高い倉庫に密閉し、温度を一定に保ちます。所定量の製剤を水に溶解して、1時間放置します。この間、1-MCPは(エチレン阻害剤)エチレン受容体に作用して呼吸作用と成熟を押さえます。
これまで、スマートフレッシュが登録されている世界40ヵ国以上において、安全性と残留性の審査が行われ承認を得ています。いまでは、りんごだけなくキウイや西洋ナシの生産国で広く利用されています。日本では平成22年11月に「りんご」「なし」「かき」を対象として農薬登録され、利用できるようになりました。

スマートフレッシュのメリット

♦もぎたてのようみずみずしさ
スマートフレッシュ処理によって、収穫した状態でできるだけ鮮度のいいものが届けることが出来ます。収穫時の外観はもちろん、硬さや水々しさもそのまま!私は食べたことあるのですが、初夏でも冬に食べるりんごのようにパリパリでジューシーな味わいで感動しました!
♦安全に口にできる
1-MCP(エチレン阻害剤)は、果物が自然に生成するエチレンに似た単純な炭化水素分子です。環境にやさしく、果物の内部にも表面にも残留物は残りません。

スマートフレッシュのデメリット

♦あらゆる品種への応用をめざして
品種や収穫の早晩によっては、ゴム病、やけ病などの果物特有の障害の発生を助長する場合があります。今はまだ「りんご」「かき」「なし」にしか利用されていませんが、今後の応用研究次第での改善に期待です。

まとめ

スマートフレッシュとは、食べる人のためによりよい状態でりんごを届けるための技術です。しかし、決して賞味期限が伸びるというものではないので、ご自宅では鮮度が保たれているうちに美味しくお召し上がりください。ぜひ手に取ってみてくださいね。
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